理学療法士は「医師の下」でしか働くことができません。私は病院のリハビリで働いていましたが、この「医師の下」という枠の中で働くことを苦しく感じていました。
医師から渡される処方箋に書いてある内容しか、担当になった患者さんの治療はできません。私が「この患者さんには、こういうことをやりたい。そうすれば、もっと良くなると思うんだけどな」と思っても、それは処方箋に書いてなければ患者さんに施すことはできないのです。
この状況から抜け出すために、私は病院を辞めて自由診療の世界へ飛び出しました。
外部から病院を見てみると問題点がたくさんある事に気づきました。そして「私の判断は正しかった」と思うと同時に、自分のやりたい施術が自由にできる喜びを感じました。
その時から股関節専門の理学療法士となり、主に変形性股関節症の患者さんを中心に12年で1000人以上の股関節痛に悩む患者さんの施術をおこなってきました。
理学療法士という仕事は患者さんの人生を変えることのできる素晴らしい仕事だと思っています。しかし問題は仕事そのものの満足感・充実度に比べてお給料が安いことです。
私は初任給が15万円でした。そして昇給は1,000円程度。当時の生活は節約生活でしたし、将来の展望も明るい未来を描くことはできませんでした。
同じことを考えている理学療法士も当然たくさんいるわけです。この状況を変えないと、今後「理学療法士を目指そう!」という若者がどんどん減ってしまうと感じました。
患者さんに「ありがとう」と言ってもらえる素晴らしい仕事である理学療法士業界を盛り上げていきたい。そのためには学生に理学療法士を目指してほしいし、若手の理学療法士にはお金の面で途中で辞めることなく、患者さんを一人でも多く笑顔にしてほしい。
そのために私に何ができるのか?
そう考えた時に、私はすでに患者さんに対して副業でコンサルティングをしていたので、そのノウハウを理学療法士として働いているが満足いく生活を送れていない人たちに提供することを思いつきました。
その後、2023年に独立して法人を立ち上げました。
股関節痛を持った患者さんにも、現状の生活に満足できていない理学療法士にも、共通して私が提供したいことは「心も体も健康な状態で心穏やかに日々の生活を送ってもらうこと」です。
お客様一人一人との出会いを大切にして、今後もお客様の人生と正面から向き合って参ります。ご指導、ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。